【no music no magic♪】 制作秘話⑤
なんとか完成した【no music no magic♪】ですが、
演じていくうちにどんどん愛着が湧いてきて、
本当に素晴らしいマジックになりました。
こういうマジックが出来たことは、
マジシャン人生にとって
とても価値のあることだと思います。
【no music no magic♪】には
20曲ほどの曲を使用しています。
それぞれの曲に対するちょっとした意味合いをご紹介します。
まず1曲目の【ウルトラセブンの歌】。
間違いなくオープニングはこれしかないでしょう!
壮大、何が起こるのかというワクワク感、
そして今から何をするのか説明しなくても伝わります。
【no music no magic♪】に
これ以上のオープニングはあり得ません!
そして3曲目の【夏の日の1993】。
A(1)、9、9、3と4枚連続でカードが出てきます。
年号ですが、有名曲なのですぐに見て理解できるますね。
4枚という多さがマジックの不思議さも演出してくれます。
次の【銀河鉄道999】もマジカル。
1993で出てきた2枚の9の間にもう1枚9が出現します。
こういう細かい演出を散りばめることで、
カードマジックになっているわけですね。
そしてクイーンの【WeAreTheChampions】に続きます。
ここは少しコメディ部分。
歌詞の数字ではなくてQ(クイーン)が出てきます。
さらにQ(クイーン)の曲が全部で3曲、
ポイントポイントで使われています。
Qが出てくるところで序盤、中盤、終盤と分けるイメージで作りました。
そのうえで見ていただくと、
また違ったものが見えるかもしれません。
何回も出てくるのは、
お笑いでいう【かぶせる】というテクニックですね。
お客様からしたら 『あっ、またQ出てきた(笑)』 という感じ。
緩急をつけてみました。
その数曲あと、アリスの【チャンピオン】も見どころです。
『You’re King of Kings』の歌詞に合わせて、
Kが4枚同時に出てきます。
4枚の出し方は僕の好みです。
理由は『美しいから』。
そのまた数曲あと、【センチメンタルジャーニー】。
演じていて気づきましたが、
ここが1番ウケます。
イヨはまだ♪ の部分で、
すでに観客は『もしかしたら16!?』と気づきます。
その予想通り10と6が出てくるのです。
マジックというより【お約束】に近い盛り上がり方ですね。
水戸黄門でいう【印籠】みたいなものです。
期待通りのことが起こると、人は喜びます。
これも間違いなく【エンターテイメント】なのです。
そして後半の山場、【ハートのエースが出てこない】。
ここは完全にマジックです。
最初は本当に【ハートのエースが出てこない】。
そのまま終わると思いきや、
本当に【ハートのエース】が出てきます。
この曲のために後半まで【ハートのエース】を温存です!
郷ひろみさんの【男の子女の子】と【お嫁サンバ】も
最初からエンディングで使おうと思っていた曲。
【男の子女の子】はみんなで『ゴーゴー!』と盛り上がれるし、
【お嫁サンバ】に関してはそのまま曲も終わりますし、
何よりカードを8枚も使います。
最後に来て8枚もカードが出てくるというのは、
非常に不思議で迫力のあるエンディングにもなりました。
ということで数回にわたりお送りした
【no music no magic♪】制作秘話でした。
かなり自己満足的な記事内容でしたので、
お付き合いしていただいた方は感謝いたします。
マジックをどうやって発想しているのかなんて
マジシャンは言いませんから、
マジシャンというものに興味を持ってただければ幸いです。
そして最後はサンキュー!(3、9)
ありがとうございました。
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