◆マジシャンはよくカジノに誘われるけれど・・・
※2019年現在、日本でも「カジノ法案」が成立し、
大阪や長崎などがカジノの候補地となっています。
カードマジックを演じていると、
よく『カジノに一緒に行こう!』と誘われます。(笑)
カジノでディーラーがイカサマをやっていると思っている人が多いようですね。
ルーレットで好きな目に入れられるとか、
ディーラーが好きなカードを配れるとか。
そしてマジシャンならばそれを見破れるんじゃないか、
もしくはイカサマをして勝てるんじゃないかとか、
そう思って言っているのでしょう。
カジノ文化が無い日本ではマジックと同様
カジノに対する錯覚や先入観があるようですが、
はっきりいって全て間違いです!
カジノでイカサマはしません!
そもそもカジノは公営ギャンブル、つまり商売です。
日本の公営ギャンブル、パチンコ、競馬、競輪もそうですが、
根本的にむこうに利益が出るようなシステムになっています。
イカサマなどする必要もなく、
利益は出るようになっているのです。
カジノ側もイカサマをするディーラーなど雇いません。
カジノは国のカジノライセンスを取得して運営しています。
ライセンスは厳正な運営体制のチェックを実施して
高い合格基準を満たさなければ発行されることはありません。
そして、ライセンスを取得した後でも定期的にカジノの運営状況を監査することになっています。
イカサマが見つかればすぐにライセンスははく奪され、営業が出来なくなります。
それでなくても、仮にイカサマするディーラーがいたとして、
お客と組まれたらカジノ側は大打撃ですから。
つまり、イカサマに一番敏感なのは
実はカジノ側だということですね。
特に、カジノでイカサマがあると思っているのは
日本人くらいらしいです。
日本では”賭博”や”賭け事”に悪いイメージがありますね。
カジノ文化がない日本ならではの錯覚なのかもしれません。
例えば
『勝っていたのに、いいところでディーラーが変わって負けてしまった!』
という話も聞きますが、
それもたまたまです。
そもそもディーラーという職業は
お客様のお金も扱うし集中力を強いられる仕事ですから、
交代はよくあります。
弱いディーラーから強いディーラーに代わるということもありません。
ただ業務上交代するというだけです。
カジノのある国では、ディーラーは花形職業。
あくまでお客様が楽しくゲームをできるように存在する、
中立な立場の職業です。
ちゃんとディーラーの学校もあります。
学校を卒業しなければディーラーとして働けないのです。
日本にもあるので興味がある方はどうぞ。
日本人には『カジノはイカサマ』という錯覚があるようですね。
マジックもこの延長線上にあるのかもしれません。
『タネが分からないから負け』
というわけではありませんから。
勝つも負けるも、
あくまでゲームとして楽しむ。
もしカジノに行く際は、楽しく遊んできてくださいね。
『楽しまずして何の人生ぞや。 』
~吉川英治~
僕らが演じる”イカサマ”は、あくまでマジック。