Richard Turner (リチャード・ターナー)④
2015年、
リチャード・ターナーのドキュメンタリー映画が公開予定です。
タイトルはDealt
Dealt は Deal の過去形であり、
Deal には「カードを配る」という意味と
「困難に立ち向かう」という意味があります。
まさにリチャード・ターナーにふさわしいタイトルです。
リチャード・ターナー本人も
「Dはdreams(夢)のD、
Eはexcellence(卓越さ)のE、
Aはanalysis(分析)のA、
Lはloyalty(誠実さ)のL、
Tはtenacity(不屈)のTだ」
と言っています。
ちなみに動画の日本語訳を書いているのは
『スクリプト・マヌーヴァ』。
海外のマジックDVDなどを翻訳して、
日本のマジック界の底上げに貢献している会社です。
『スクリプト・マヌーヴァ』へ寄せられた、
リチャード・ターナーからのメッセージがこちらです↓
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日本の友人、ファンの皆様へ。
このドキュメンタリー映画『Dealt』の製作を初めて約2年になります。
このプロジェクトに関してお伝えしたいことがいくつかあります。
この映像は一流のカメラマン、照明テクニシャン、メイクアップ・アーティスト、企画監督、映像監督、プロデューサーらによって、
最新の映像機材とスタジオを使い、撮影されました。
レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニーのスカーレット、レッド・ワン、エピックといった機材を使用し、3K、4K、5Kで撮影を行っています。
これはTV、映画業界の中でも最高品質の画質を誇る機材です。
マジック・キャッスルでの撮影では4台のカメラを使って私のギャンブリング・ショーを30以上撮影しました。
カメラはそれぞれ左右と頭上からテーブルを映し、1台を使って観客の表情を撮影しています。
キャッスルでこれだけの撮影が行われたのは始めてであり、そのような機会を与えてくれたキャッスルには大変感謝しています。
しかし私の興味を引き、また想像力をかき立ててくれたのは、縦にしたデックの上辺が右目の前にくるようにして撮影したときです。
カメラはデックと私の目を一直線に捉え、その結果、トップから二枚目をディールする様子が私の瞳に映り込む映像が撮れたのです。
瞳にファンなどの動きが反射されている映像は素晴らしく、その後も様々な場面で同様の撮影をしました。
上の素材を3000時間以上掛けて編集しており、その中には現存する最高のマジシャンたち10名以上の映像も含まれています。
これは監督やプロデューサーがいかにして最高の映像で私の変わった人生と様々なカード・マジックを切り出してくれたかを示すものです。
『Dealt』は映像の世界に長年関わってきた最高のスタッフによって制作されており、編集スタッフの中には2014年度のアカデミー賞編集部門の受賞者も含まれています。
これは刺激と魅力に満ちあふれたプロジェクトです。
カード・ハスラー、ギャンブラー、そしてマジシャンの素晴らしい世界を広めようではありませんか。
リチャード・ターナー
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日本で公開されるかは未定ですが、
リチャード・ターナーのような人を、
マジック界のみならずたくさんの人に知ってもらいたいと思います。
きっと様々な方に勇気と希望を与えることでしょう。
そして、そんな彼と同じ世界にいることを誇りに思います。