マジックの種はどうやって守られているのか?
マジックの種明かしが【著作権の侵害】になることはほとんどありません。
だからといって、たくさんの種明かしがされたり、
マジックが演じられなくなるということはありません。
マジックを愛する人がたくさんいて、
守られているからです。
そもそもマジックの種はどうやって守られているのか?
例えばマジシャンでもマジックショップなどで道具やDVDなどを購入して勉強し、
自分のネタとして演じることができます。
例えば講習会などでマジックのレクチャーを受けて、
自分で披露することが出来ます。
よく『マジックで特許はあるのですか?』と聞かれますが、
特許を取ってしまうと”秘密”ではなくなってしまうので、
ほとんど特許を取ることはありません。
その代わりマジックの道具やテクニックなどは、
その”対価”を払ってタネを知り、
自分で演じる”権利”を得るというシステムによって保護されているのです。
日本ではあまりありませんが、
アメリカのマジックの学校では卒業時に
『種をばらしません』という誓約書を書くそうです。
日本ではまだまだそこまでマジックが文化として守られているとは言えませんが。
ただ、どんなマジックでも必ず誰かが考えたものです。
それを使わせてもらって僕らはマジックを演じることが出来るし、楽しむことが出来る。
どんなマジックでも必ず先人たちの知恵の上に成り立っています。
マジックの本やDVDには、必ずテクニックや原理の出所がクレジット表記されています。
これも先人たちへの敬意を表するもの。
研究家でもない限り全てのことを理解するのは不可能ですが、
マジックの全てにおいて、
誰かが存在するのを忘れてはいけないのです。
マジックの種明かしは【著作権の侵害】にはなりません。
でもマジックの種を先人たちの知恵の集結だと思い、
敬意を表して扱う。
それがマジックを演じるものとしての”責任”であり、
そうやってマジックは守られているのです。
万有引力を発見したことで有名なアイザック・ニュートンは
「なぜ、そんなに素晴らしい発見をすることができたの?」と聞かれて
「巨人の肩の上に立ったからだよ」と答えました。
「巨人の肩の上に立つ」というのは、
「先人の積み重ねた発見に基づいてなにかを発見すること」という意味です。
ご自分でマジックを演じている人は、
ぜひマジックの種を大事に扱って下さいね。
あなたの見ている風景は【巨人の肩】からの風景なのですから。
マジックの【巨人の肩】はどんなものなのか?
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