マジックはいつから存在する?② 中世
【マジック】の語源は【魔法】。
それは不思議な力の象徴として古代から存在していました。
【マジック】を使えるものは、人とは違うものとして崇められたり、
預言者や呪術師として名声を得たりしていた時代がありました。
そして、それを使って他人を貶めることも。
中世ヨーロッパの【魔女狩り】がそうです。
【魔女狩り】
【マジック】を使えるものは影響力を持つことが出来る。
政府と教会はその影響力を恐れ、
【マジック】を使えるものは悪魔の手先とみなしました。
そして【魔女狩り】が行われるようになったのです。
そのうち、自分に不都合な人間を【魔女】だと決めつけ排除しようとすることも。
そして、その人間が本当に【魔女】かどうかを確かめるための【魔女裁判】でも
【マジック】が使われるようになってしまいました。
例えば、
『もしもこの針を突き刺して血の一滴も流れず痛みも感じなかったら、
お前は魔女だ。』
だが女は悲鳴1つあげない。
【魔女】だと決めつけられ刑に処される。
針に仕掛けがある単純なトリックなのですが、たくさんの人間を恐怖に貶めたのです。
自分にとって不都合な人間を消すために【マジック】を使ったのですね。
【マジック】の歴史の中で【冬の時代】とも言われています。
そしてこの【魔女狩り】の真実を暴くため、
1584年にイギリスの地方地主レジナルド・スコットが
”妖術の開示”という本を出版しました。
この本が世界最古の【マジック】の解説本とされています。
世界最古の【マジック】の本は、
苦しむ人々を救う為に書かれたのですね。
ぜひこれからマジックを演じたいと思っている方、
そしてすでに演じている方は、
使う人間によって”毒”にも”薬”にもなるということを覚えておいてください。
そして、やがて【魔女狩り】も終わりをつげ、
華やかなショーとしての【マジック】の歴史が始まるのです。
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