思考のトラップ 

【思考のトラップ ~脳があなたをダマす48のやり方~】

 

人間の思考や行動のパターンの錯覚、バイアス(偏り)、間違いなどが

解説されている心理学の本。

 

心理学の本は専門的で読みこなすのが大変なものも多いですが、

この本は具体例がコラム形式で書かれていて、

実体験に基づいて感覚で理解できるわかりやすい内容です。

 

それだけに、どれだけ人間の感覚や記憶がいいかげんなのか、

脳が自分をどれだけ騙しているのかが怖いくらい分かってしまう、

そういう本でもあります。

 

マジックをしている人からすれば、とても参考になる内容です。

この本の内容を体現化しているのが、まさにマジックなのですから。

 

 

それぞれの章は”人間が勘違いしていること【ウソ ×】” と

”真実【ホント 〇】”で始まります。

思考のトラップの一節

本の1節をご紹介します。

 

32・誤情報効果

× 記憶は、録音のように再生できる。

〇 思い出すごとに、そのとき手元にある情報をもとに記憶は再構成される。そのため現在の影響をきわめて受けやすい。

 

例えば友人との間に記憶の行き違いがあったことはありませんか?

人間の記憶はとてもあいまいだし、

思い出すたびに再構成されたり、

他人や思い出すときの環境によっても変化してしまうのです。

 

『いや、俺はそんなことはない!』って?

 

では紙と鉛筆を用意して下さい。

次にあげる単語のリストを1度だけ読んで、

その後は見ないで思い出せる限り書き出してみましょう。

 

さあどうぞ↓

 

ドア、ガラス、格子、ブラインド、桟、敷居、家、開く、カーテン、枠、眺め、そよ風、サッシ、網戸、雨戸

 

 

いくつ書けましたか?

 

答え合わせをしてみましょう。

 

『窓』と書いていませんか?

単語のリストの『窓』はありませんよ。

 

このテストを行うと、85%の人が『窓』という単語があったと思い込みます。

これが誤情報効果です。

 

よく事件の目撃者の証言が食い違ったり、

たとえば見たことのないものを証言してしまったりするのは、

質問の内容や外界の情報によって記憶が改ざんされてしまうからなのですね。

 

様々な実験により、実際には経験していないことを自分の経験だと思い込ませたり、

記憶の改ざんが容易にされたりすることが分かっています。

 

そして改ざんされた記憶は、その人にとって【事実】だということ。

人の記憶なんてとてもいいかげんだという事です。

脳 記憶

その他にも実例をふくめ

様々な【思考のトラップ】がこの本には収められています。

 

あまりのいいかげん具合に信じられない人もいるかもしれませんが、全て事実。

脳、そして人間の真の姿は、僕らが思っているものとは全然違うのです。

 

本のはじめにはこんな1文が。

『人はみんなだまされている。しかしそれでいいのだ。

正気でいられるのはそのおかげだから。』

 

 

ところで最初行った実験を覚えていますか?

単語リストを思い出すところ。

間違って『カーテン』と書きましたね。

それは間違った記憶ですよ。

あれ、 『カーテン』だっけ?

 

 

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