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リチャード・ターナーの指先の感覚は、

紙の厚さの1インチの1000分の1の違いまで感じ取れるようになりました。

 

彼曰く、

「カードに触ると、

厚さが4分の1インチ(約6ミリ)もあるように感じるのさ。」

 

「カードのサイズが何倍にもなるんだ。」

 

カード一組

 

1988年、彼が長年使っていたU・S・PLAYING CARD COMPANY(以下USPCC)

バイシクルのカードに違和感を覚えました。

 

「カードの質が間違いなく落ちていたんだ。

だから『おい、俺たちをだましているだろ!』

って言ってやったんだ!」

 

確かにその年の初めに、USPCCのカードは

以前より安価な紙に印刷されていたのです。

 

 

さらにその5年後、今度は紙の裁断方法が変わりました。

またもやターナーの手はごまかせませんでした。

 

『あんたら、紙の裁断方法を変えただろ!

100年も続けてきたやり方で今は裁断していない!』

 

昔ながらの裁断方法だとカードは表(マークと数字の方)から裁断します。

そのため表のエッジは綺麗で、

裏のエッジはでこぼこしています。

 

マジシャンやディーラーなどは、

カードを裏向きでシャッフルします。

裏向きでシャッフルする場合、

でこぼこが裏面にあったほうがシャッフルしやすいのです。

 

 

ターナーがこのことをUSPCCに指摘しても、

最初USPCC側は信じませんでした。

製造工程に変更があっても

カードの質に影響が出るとは考えていなかったのです。

 

 

これを機に、

リチャード・ターナーは

USPCCのタッチ・アナリストという肩書を手にしました。

 

 

彼の仕事は、生産ラインで製造されたデックをひとつずつ試しに使って、

何か異常に気付いたら報告するというもの。

 

彼は、

指の爪を使ってカードの表面のエンボス加工の溝の本数を数えることも出来ます。

USPCCに自分専用のカードを作らせてもいます。

彼は報酬として、すでに一生分のカードも受け取っています。

 

 

目が見えない分、それを補う為に触覚が敏感に働くことは知られています。

 

 

でもそれ以上にリチャード・ターナーは練習をし、

努力をしたのです。

自分を信じ、努力し続けた結果なのです。

 

 

彼の目が見えないのを知って、僕はショックでした。

それと同時に自信も持ちました。

 

少なくともカードマジックにおいて、

目が見えなくてもすごいことをしている人がいる。

 

だったら、

僕らにも出来ないわけがないのですから!

 

 

『努力は必ず報われる。

もし報われない努力があるのならば、

それはまだ努力と呼べない。』

 ~王貞治~

 

 

そして彼のドキュメンタリー映画が制作されます。

 

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